お味噌汁に愛をみる
今日から実家に帰省中。
特急電車は乗車率130%、久しぶりに2時間立ちっぱなしだった。
うちの実家は超田舎なので、そこから更にバスで1時間揺られる。
約4時間の道のりだった。
実家と言っても、もともと父親の実家に引っ越したので私はここでは育っていない。
なので私にとってここはおばあちゃんの家。
この土地に親戚以外に知り合いはいない。
もちろん友達もいない。
年末年始は特にすることもなく誰に会うこともなくひたすらのんびりする予定。
家の前が海(漁港のほうの海)なので、昔からおばあちゃん家にくるといつも出てくるのは魚料理だった。肉もスーパー(遠い)に行けば売ってるけれど、ほとんど食卓に出てきたことはない。そのかわり、いつも新鮮な海鮮が並んでいた。
小学生のとき、何故かその時は父と2人で帰省したことがあった。
たぶん姉が受験とかだったのかな。
おばあちゃんが出してくれたのは白子が入ったお味噌汁だった。
私は白子を初めて食べたのか、とても美味しい!と喜んで食べた。
おばあちゃんはとても嬉しそうだった。
そしてそこから毎食朝昼晩と白子のお味噌汁が食卓にのぼった。
さすがに3日目にそろそろ飽きて、おばあちゃんにもう違う味が良いと言った。
おばあちゃんはそうかそうかって笑ってた。
大人になってから気付く。
おばあちゃんからの愛。
私が覚えているおばあちゃんはいつも何かご飯を作っていた。
きっと、それがおばあちゃんの愛情表現。
私はちゃんと受け取れていたかな。
受け取っていたことを、おばあちゃんに伝えられていたかな。
母が懐かしいやろと言って出してきたお味噌汁を飲んで、おばあちゃんを思う年末。
こういう時間を過ごすのもきっと幸せなのだと思う。
映えないけど好き。