世界は肉球よりもまるい
ここ数日目が腫れている。
もともとぱっちりしてない私の目が更にはれぼったく細くなって目つきが悪い。
鏡をみてはハァァって落ち込む。
先日入部した自撮り部に投稿したくても、こんな自分を投稿する勇気がでない。
自撮りを載せるっていうのは、
ほらほら私を見てください
って言ってるようなものだ。
可愛い芸能人ならともかく、私の写真(自撮り)に何の需要があるのか。いや無いだろう。
アプリはすごい。
一瞬にして肌のアラを隠し、目の大きさや顎の細さだって自由自在。
アプリで盛られた私なら、許されるような気がしないでもない。
許されるって一体誰に??
自撮りを載せることに誰の許可がいるのだろう。
話は変わるが西加奈子さんの本が好きだ。
「きりこはぶすである。」
衝撃の書き出し。
でも、きりこは両親に愛情たっぷりに育てられて可愛い可愛いと言われて育つ。
きりこの中では「自分=かわいい」の図式ができている。
初恋のこうたくんに「ぶす」と言い放たれるまでは。
西加奈子さんの本を読むといつも何か胸が苦しくなり、そして苦しくしていた自分に気づく。
自分を許す=自分を受け入れる
容れ物も、中身も。
含めて自分。
目が腫れている私も、自分。
そんな自分が嫌だって思ってしまうのも、私。
まずはそこから。
「自分がしたいことを、叶えてあげるんは、自分しかおらん」
この言葉を寝る前に呟いて眠ろう。