願い
仲間たちとBBQをした。
いつものことながら至れり尽くせりで、ただただ美味しいご飯を食べて飲んで笑ってお喋りして。1日があっという間だった。
約3年前に初めて会った友達はすっかりお母さんの顔になっていた。
あの頃はこんな風に子連れでBBQに参加するなんて思ってもいなかったって彼女は笑っていた。
そうだねぇ。
私も3年前、今の私を想像できなかった。
というか、未来のことを想うことすらなかった。それだけその時は必死で、どうやって前に進んだらいいのか、そもそも前に進みたいのかもわからなかった。
ひたすらにタラレバを繰り返し、過去に戻ってやり直したいと思ってた。
いま、3年前に望んでいたような私になれているかはわからない。
なれている部分もあるし、相変わらず叶わない自分もいる。
でも、あんなに苦手意識を持っていた子供を可愛いと思うようになった。
不思議だ。自分にこんな感覚があったなんてって思う。
もっと早くにそう思えていたら。
そんな気持ちがよぎるけれど、きっと私のタイミングは今だったんだろう。
赤ちゃんを抱っこしてる私を友達が写真に撮ってくれていた。
とても幸せそうに笑っている私がいた。
願いは口にしたほうがいいっていう。
でも本当に欲しいものほど口にするのが怖くもなる。
叶わなかった時のことを考えてしまうから。
叶わないと悲しいから。
でも願いは願いとして。
願うことは自由なのなら。
私はお母さんになりたい。
今はそう思っている自分を、そうだねって認めてあげたい。
未来を想えるようになった自分に良かったねっていってあげたい。
3年前の私に、こんな風にめっちゃ笑える日がくるよって言ってあげたい。
家族に対して憧れを抱けなかった私が、お母さんになりたいって思うようになったよ。
なれるかどうかよりも、そう思えたことが嬉しいよ。
だからこの気持ちを言葉にして残しておくよ。
頑張ったねぇ、私。
ありがとう。
赤ちゃん、めっちゃ可愛かった。
なんであんなにいい匂いがするんだろう。