ふりかえり⑧
⑦の続き
ある日、彼の友人達とBBQをした。
幼なじみ達には会ったことがあったけれど、知らない友人もいた。
このとき、彼と付き合って1年近く経っていたと思う。
幼なじみ達は、彼から話を聞いていたようで
「早く一緒に住めばいいのに。」
「うん、って言ってあげなよ。」
と口々に言ってきた。
そうだねぇっていいながら、その場を過ごしていたのを覚えてる。
その頃の私は体調の事もあって大人数でワイワイいるのが結構しんどくて、2次会の途中で彼と一緒に帰った。
テキパキと動けるわけでもなく、最後までノリよく過ごせるわけでもなく、こんな彼女で申し訳ないな、と思っていた。
彼は俺も大人数は苦手だからちょうどいいよって笑ってくれた。
彼と一緒に私の家に帰りゆっくり過ごした。
次の日が仕事の彼は夜中に自分の家に帰っていった。
私の家に携帯を忘れたまま。
彼を信用しきっていた私は、仕事帰りに届けてあげようと彼の携帯を持って仕事にでかけた。