ふりかえり12
彼が私の家に着いたのは2時間後くらいだったと思う。
当時、彼と私の家は車で約1時間くらいだった。
待ってる間中、少し冷静になってまた怖くなる、の繰り返しだった。
彼は家に着くなり土下座をした。
ひたすらに謝っていた。
とりあえず洗いざらい話して、と言うと彼は事細かく話し始めた。
⚫︎相手の子とはもともと知り合いだったこと
⚫︎私と付き合ってから偶然再会したこと
⚫︎懐かしくて飲みにいったら、そういう関係になったこと
⚫︎その子から付き合ってと言われたが、付き合ってはいない、でも彼女はいないと相手には言っていること
⚫︎私にバレないうちに彼女を切ろうと思っていたが言えずにズルズルきてしまったこと
言えずにズルズル、、想像できる。
彼はいつもそうだったなぁと思った。
最初に連絡をした時も、付き合おうってなったときも。
私が促してやっと決断する、そんな人だった。
私はそんなちょっと頼りないけど優しい彼が大好きだった。
でも彼は誰にでもそうだったんだ。
何を言ったかよく覚えてない。
言葉がうまくでてこなかった。
絞り出したのは
なんで?
って一言だけ。
彼は泣きながら
私は自分から離れていかないって安心感があった。だからそれにかまけてフラフラと行ってしまった。
お願いだから離れていかないで欲しい。
この場で相手の子に連絡をして二度と会わないと言う。
って言った。
なんでこの人泣いてるんやろう。
なんで私は涙が出てこないんやろう。
私が好き好きって言ったから、彼は他の子に行ったのか。
言わなきゃよかったなぁ。
人はショックすぎると思考ががフリーズするんだな、と初めて知った。